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ポッドキャスト入門

ポッドキャストを始める前に知っておきたい著作権とBGM選びの基本

著者声景編集部·

ポッドキャストを始めようとしたとき、「BGMに好きな音楽を使ってもいいのか」という疑問を持つ人が多いです。結論から言うと、市販の楽曲をポッドキャストのBGMに使うことは、著作権法上の問題があります。この記事では、ポッドキャスト配信に必要な著作権の基本知識と、安全に使えるBGMの選び方を解説します。

なぜ著作権が問題になるのか

音楽には「著作権」があり、楽曲の作詞者・作曲者・演奏者・レコード会社などの権利者が存在します。ポッドキャストのBGMとして音楽を使うと、これらの権利者の許諾が必要になります。

無許諾で市販の楽曲を使用した場合、プラットフォームからエピソードが削除されたり、著作権侵害として警告を受けることがあります。「有名ではない曲なら大丈夫」「短く使うだけなら問題ない」というのは誤解です。

安全に使えるBGMの種類

著作権フリー音楽(ロイヤリティフリー): 一定の条件下で自由に使える音楽です。無料・有料それぞれのサービスがあります。

代表的なサービス:

  • Free Music Archive: 様々なジャンルの楽曲を無料で提供。ライセンスを確認して使用する必要があります。
  • Epidemic Sound: 月額課金制の有料サービス。ポッドキャスト配信に特化したライセンスがあり、使いやすいです。
  • Pixabay Music: 完全無料で商用利用可能な楽曲が揃っています。
  • YouTube Audio Library: YouTubeが提供する無料の音楽・効果音ライブラリ(ポッドキャストへの転用は利用規約を確認)。

CC(クリエイティブ・コモンズ)ライセンスの音楽: 一部の条件(帰属表示など)を満たせば使用できます。ライセンスの種類(CC-BY、CC-BY-SA等)を確認して使います。

自分で作曲する: GarageBandなどの無料アプリで自作BGMを作る方法もあります。完全に著作権の問題がなく、個性的なBGMが作れます。

BGMの選び方のポイント

番組のトーンに合わせる: 落ち着いた内省系の番組には静かなBGM、エネルギッシュなトーク系には明るいBGMが合います。

話の邪魔にならない音量に設定する: BGMは声の補助です。BGMが大きすぎると話が聞こえにくくなります。声の音量より20〜30%低い音量が目安です。

ループ可能な楽曲を選ぶ: エピソードの長さに合わせてループ再生できる楽曲の方が編集しやすいです。

BGMを使わない選択肢

BGMを使わないポッドキャストも多く存在します。声だけの方が「会話感」が生まれ、親密な雰囲気が作れる場合もあります。BGMがなくても、冒頭と末尾にちょっとしたサウンドエフェクトを入れるだけで「番組らしさ」を演出できます。

声景編集部の見解

BGMの著作権は「知らなかった」では済まない問題です。最初に正しく理解しておくことで、後から配信が止まるリスクを防げます。著作権フリー音楽の選択肢は十分揃っているため、無理に有名楽曲を使う必要はありません。声景は音声コンテンツ制作において、著作権リスクを理解した上で安全に発信することを重視しています。ポッドキャスターが法的リスクなく長く続けられる環境作りに、正確な情報の提供が役立つと考えています。

声景について

声景(Koekei)は、録音しながらAIがリアルタイムで「問いのカード」を差し込むジャーナリングツールです。「今日の配信の雰囲気を一言で表すとしたら?」という問いが、番組のトーン設計のヒントになります。現在β版のウェイトリストを受け付けています。

まとめ

  • 市販の楽曲の無断使用は著作権侵害になり、プラットフォームからの削除・警告リスクがある
  • Free Music Archive・Epidemic Sound・Pixabay Musicなど著作権フリーBGMが豊富に揃っている
  • BGMなしの選択肢も有効で、冒頭・末尾のサウンドエフェクトだけでも番組らしさを演出できる

著作権問題を完全に回避するために

著作権問題を完全に回避するには、以下の3つの方法があります。

  1. フリー音源・ロイヤリティフリー音源の利用: 「商用利用可能・著作権フリー」と明記された音源を使用します。Pixabay Musicのように登録不要で使える音源もあれば、Free Music ArchiveやccMixterのようにクリエイティブ・コモンズライセンスの楽曲を多数掲載しているサービスもあります。利用前にライセンス条件を必ず確認しましょう。クレジット表記が必要な場合や、商用利用に条件がある場合があります。
  2. クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの理解: CCライセンスは、著作者が一定の条件のもとで利用を許可する仕組みです。CC0(著作権放棄)、CC BY(クレジット表記が必要)、CC BY-NC(非商用のみ)、CC BY-NC-SA(非商用かつ同一条件での共有)など、様々な種類があります。ポッドキャストが収益化されている場合は「NC(非商用)」のついたライセンスは使えません。
  3. BGMなしという選択: トーク中心のポッドキャストであれば、BGMは必須ではありません。BGMがないシンプルな構成でも、コンテンツが良ければ聴かれます。著作権の複雑さを避けたい場合は、この選択が最もリスクが低いです。

著作権フリー音楽の3つのカテゴリを理解する

「著作権フリー」という言葉は実は多義的です。大きく3種類に分かれています。

1. ロイヤリティフリー(一度購入したら使い放題)

サービスに登録(無料・有料)して楽曲をダウンロードし、規約内で自由に使えるタイプ。代表例はEpidemic Sound・Artlist・Musicbedなどの海外サービス。月額制が多く、ポッドキャストでの商用利用も多くが許可されています。

2. クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス

著作者が「一定の条件で使っていい」と宣言している楽曲。CC BY(クレジット表記が必要)、CC0(制限なし)などライセンスの種類に注意が必要です。freemusicarchive.orgccmixter.orgなどで探せます。

3. YouTube Audio Library

YouTubeが提供する無料の楽曲ライブラリ。YouTubeのコンテンツではクレジット不要のものが多く、ポッドキャストでも利用できます(ただし規約の確認は必須)。

日本語ポッドキャストにおすすめのサービス

魔王魂(日本語): 日本のサイトで、ゲーム・動画・ポッドキャストへの無料使用が明記されています。ジャンルが豊富で、落ち着いたBGMから明るいテーマ曲まで選べます。

DOVA-SYNDROME(日本語): 同じく日本語の無料音楽素材サイト。商用・非商用問わず使用可能な楽曲が揃っています。

Incompetech(英語): Kevin MacLeodという作曲家が提供する大量の楽曲。ほとんどがCC BYライセンスで、クレジット表記が必要ですが無料です。

BGMの選び方と使い方のコツ

BGMを選ぶときに意識したいのは「声の邪魔をしないか」です。ポッドキャストでは話し声がメインコンテンツなので、BGMが主張しすぎると聴きづらくなります。

  • テンポはゆっくり〜中程度が無難(速いリズムは気が散りやすい)
  • ボーカルなしのインストゥルメンタルを選ぶ
  • ボリュームは音声の25〜30%以下に抑える(音声編集ソフトで調整)

使用する際は、必ずそのサービスの利用規約を確認し、必要なクレジット表記をエピソードの説明文に入れましょう。「楽曲提供:〇〇」の一文があるだけで、著作権トラブルのリスクを大幅に下げられます。

声景(Koekei)は、音声コンテンツ制作の入口として「ジャーナリング」から配信まで幅広い音声習慣を支援しています。BGMの著作権問題はポッドキャスト入門者が最初に躓く壁の一つ。正しい素材を選んで、安心して配信を続けられる環境を整えることが大切だと考えます。

音楽の権利問題をクリアしたら、次は継続的に配信を続ける仕組みづくりです。ジャーナリングから始めた音声習慣が、やがてポッドキャスト配信への自信につながっていくこともあります。

フリー音源でも著作権は確認が必要な理由

「フリー音源」という言葉は「無料」と「著作権フリー」の2つの意味が混在しています。無料でも著作権は残っていて、用途に制限がある素材は多いです。ポッドキャストで使う場合に確認すべき点は以下の3つです。

①商用利用の可否: ポッドキャストが収益化(スポンサー収入・SPPなど)している場合、商用利用に当たることがあります。収益化していなくても「商用利用可能」と明記されたものを選ぶのが安全です。

②クレジット表記の要否: クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの中には「Attribution(表示)」が必要なものがあります。エピソードの説明欄に作者名を書く手間が生じます。

③YouTube再生時の ContentID への影響: ポッドキャスト音声をYouTubeにも投稿する場合、BGMがYouTubeのContentIDに登録されていると、収益化が制限される場合があります。

主なフリー音源サイトの比較

Pixabay Music 商用利用可・クレジット表記不要のものが多く、ポッドキャスト用途として使いやすいサービスです。検索でジャンル・テンポ・雰囲気を絞り込めます。日本語対応のUIで初心者にも扱いやすいです。

DOVA-SYNDROME 日本語の音楽素材サイトとして老舗。商用利用可・クレジット不要の素材が多く、日本語ポッドキャストのBGMとして使われることが多いです。BGMとして穏やかな曲が豊富で、トークの邪魔をしにくいインストゥルメンタルが揃っています。

Freesound 効果音・アンビエント音が豊富なサイト。BGMよりも「収録環境音」「効果音」の用途に向いています。CCライセンスの種類が素材ごとに異なるため、個別に確認が必要です。

Artlist(有料) 月額制の有料サービスですが、「ポッドキャスト含む全メディア商用利用可・ContentID問題なし」という安心感があります。収益化している番組や、YouTubeとの並行配信が多い配信者にはコスト以上の価値があることも。

BGMの選び方:番組トーンに合わせる

BGMは「話している声の邪魔をしない」ことが最優先です。選ぶ際のチェックポイント:

  • ボーカルが入っていない(歌詞ありBGMはリスナーの注意が分散しやすい)
  • テンポが番組のトーンと合っている(落ち着いた対話系ならゆったりしたBPM)
  • ボリュームを下げたときに耳障りでない(実際に-20dBくらいに落として確認)
  • イントロとアウトロ用、本編BGM用を分けて揃えると編集がしやすい

BGMのトラブルで収益化が止まったり、削除申請が来たりという経験をする配信者は少なくありません。最初の1曲を選ぶときに「商用利用可」「ContentID問題なし」を確認しておくだけで、後からの手間が大幅に減ります。

声景(Koekei)は音声記録の体験設計に取り組んでいますが、BGMや環境音は「声の印象」を大きく変える要素です。ポッドキャストのBGM選びは、番組の「顔」を作る作業でもあります。著作権の問題をクリアした上で、番組の世界観を表現するBGMを見つけていただければと思います。

ゲストを招く際の注意点:肖像権とプライバシー

ゲストを招いて収録する場合、著作権に加えて肖像権とプライバシーへの配慮も必要です。以下の点に注意しましょう。

  • 収録と配信への同意: ゲストには、収録内容をポッドキャストで配信することについて、事前に明確な同意を得る必要があります。口頭での同意でも有効ですが、後々のトラブルを避けるため、書面やメールなどで同意を得ておくことが望ましいです。
  • 個人情報の取り扱い: ゲストの氏名、肩書き、SNSアカウントなどの個人情報を公開する範囲について、事前にゲストと合意しておきましょう。
  • 配信後の削除依頼: ゲストから、配信後に収録内容の削除依頼があった場合の対応についても、事前に話し合っておくと安心です。例えば、「原則として削除には応じられないが、個別の事情を考慮して協議する」などの取り決めをしておくと良いでしょう。

JASRACとポッドキャスト:市販の音楽を利用する場合

JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)は、音楽の著作権を管理する団体です。ポッドキャストで市販の音楽(JASRACが管理する楽曲)を使用する場合、原則としてJASRACへの利用申請と使用料の支払いが必要になります。ただし、手続きが煩雑なため、個人でポッドキャストを制作する場合は、著作権フリーの音楽を利用するのが一般的です。

安全な配信のためのチェックリスト

ポッドキャスト配信前に、以下の項目をチェックして、著作権・肖像権侵害のリスクを最小限に抑えましょう。

  • BGM・効果音は、商用利用可能な著作権フリー素材を使用している
  • ゲストを招く場合は、収録・配信について事前に同意を得ている
  • ゲストの個人情報公開範囲について、事前に合意を得ている
  • 書籍や記事の内容を紹介する際は、引用の範囲を超えないように注意する
  • 他のポッドキャストや動画の一部を引用する場合は、出典を明記する

「話しながら考えが整理されていく」——そんな感覚を毎日の習慣にできるのが声景(Koekei)です。AIが会話の流れを読んで、あなたの思考を深める問いをリアルタイムで差し込んでくれます。日記を書くのが苦手な人でも、声なら続けられます。β版ウェイトリスト受付中。

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